食品メーカー(食料品製造業)の基本的な集客と販促の方法(営業活動の手順)

 規模の小さな食品メーカー(食料品製造業)の方に、 集客の方法と販促の方法、その手順を説明したいと思います。考え方を理解してもらえれば、実施する中で習熟するものですので、ぜひ気軽に取り組んでくださいね。

目次

1.食品の集客と販促の相違を知る
2.食品を販路開拓したいターゲットを設定する
3.食品の集客の方法(手法):見込客を獲得する方法
 3-1.食品販売のホームぺージの用意
 3‐2.食品販売のランディングページの整備
 3-3.食品のWeb系メディアの積極的活用
4.食品の販促の方法(手法):見込客を新規客として獲得する方法
 4-1.食品の試食用サンプル配布などのフリートライアル
 4-2.販売したい食品を使ったデモンストレーション

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1.食品の集客と販促の相違を知る

 最初に重要なことを説明します。それは集客と販促を混同しないことです。これを混同することで、所与の売上確保が難しくなってしまいます。詳しくは、こちらの記事(⇒集客策と販促策の相違と成功事例)で詳しく説明していますので、ぜひ御覧ください。

2.食品を販路開拓したいターゲットを設定する

 次に大事なことは、集客策や販促策を仕掛けるターゲットを決めることです。当たり前だよと思われるかもしれませんが、支援にあたる際の現状は、必ずしも明確にターゲットを決めきれているわけではありません。規模が小さな食品メーカー(食料品製造業)は、本当に限られた予算で、集客や販促で効果をあげなければならないのが実情です。

 従って、限られた予算で売上を高める(費用対効果の高い)ターゲット設定が必要になります。詳しくはこちらの記事(⇒ターゲットの設定で絞る絞らないの本当のところ)を御覧ください。

3.食品の集客の方法(手法):見込客を獲得する方法

3-1.食品販売のホームぺージの用意
 web社会といわれる今日、今や多くの食品メーカーは、ホームページ(webサイト)を保持していることでしょう。とは言え、規模が小さな食品メーカーの方は、いまだ無い場合も多いのが実情です。高齢者の方を新たに集客したい、販促したいと考える場合は、必ず準備したいところですね。 もちろん、ホームページのみでは、集客アップには繋がらないです。 しかし、Webが発達した現在、「ホームページは全ての集客策の始発であり終着点」とも言えます。

 運用のポイントは、適時メンテナンス(手を入れる)のる意識を持って取り組むことです。

3‐2.食品販売のランディングページの整備
 事業者のホームページの中でも、特に見込み顧客を集めたいときに、重要な役割を担うのは、ランディングページだと言われています。これはユーザーが、インターネット検索した際にアクセスするページです。多くの事業者のホームページではトップページにあたるはずです。

 検索している方にとって知りたい(必要な)情報が得られなければ、せっかく来てくれた見込客の方は、早々にホームぺージから離脱してしまうでしょう。また、近年は、スマートフォーンのような携帯端末利用が主流なため、スマートフォーン等の携帯端末画面で、閲覧できるようにしておくことも、
離脱させないために重要です。「見にくい」「必要な情報が無い」等々と不便さを感じさせてしまったら、そのページから早々と離脱してしまいます。いくら重要なことや、お得な情報が載っていても、文字が小さかったり、画面が見づらいページも好まれないものです。

3-3.食品のWeb系メディアの積極的活用
 Web社会において、Web系メディアも集客ツールとして活用したいところです。具体的には、ブログ、Facebook、インスタグラム、メルマガ、Twitterなどを指します。他にも、YouTube、LINE、です。多かれ少なかれ、集客に貢献してくれことでしょう。こういったメディアは気軽に始められる一方、人気が高いため、多くの食品メーカーが乱立しています。従って、その中で、いかに工夫してユーザーの目に留まるかを模索する情報提供が必要です。

 発信する情報(文章、イラスト、画像)を、見込客の目に留まらせるには、コツがあります。こちらの記事(⇒記号消費活用による集客や販促策)で紹介していますので、ぜひ活用ください。

備考)既存顧客の囲い込みで新規客がつかめることがある
 意外なことに、既存のお客様を改めて囲い込む努力をすることも、集客の1つと言われています。
あまり宣伝活動をしていない農家の農作物が、止むことなく売れ続けるという事例が多々あります。それはなぜでしょうか。食べ物のため「美味しいから」が基本です。つまり、その「美味しさ」を、人が人に伝えるから(口コミ)に他なりません。人の噂の拡がりは「あっという間」です。つまり、自社のファンを増やせば増やすほど、その評判で、新しい顧客層の集客に貢献するものなのです。

4.食品の販促の方法(手法):見込客を新規客として獲得する方法

4-1.食品の試食用サンプル配布などのフリートライアル
 商品(サービス)が「良いもの」だと判断してもらうことは、有効な販促手段です。その商品が良いと興味を持っていても(見込客であっても)、なかなか実際の購入に踏み切れないものです。そこで、実際に体験してもらうことが大切になります。いくら「この商品は良いです」と口頭で説明したり、チラシを配っても、説得力は低いからです。スーパーの試食販売が昔から現在まで存在している所以も、この理由です。

4-2.食品を使ったデモンストレーション
 実際に商品を使っているところがイメージできるように、アプローチすることは、購買したいとする気持ちを醸成するには最善の策の1つと言えます。そこで、デモンストレーション(実演販売等)を行ったりすることは立派な販促になります。イベントや売場などで、その食品や菓子の調理法や、食べ方等を、パフォーマンスする方法も効果的ですが、YouTubeなどの動画サイトで、見込客に動画配信すれば、時間も縛られずに、いつでも手軽に見てもらうことも可能です。

==お知らせ==

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久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

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