飲食店や食品メーカーのヒット商品開発の7つの視点と手法

 飲食店の支援の現場では、常々ヒット商品(メニュー)開発のオーダーがあるものです。また食品メーカーにおいても同様です。当事務所が、食の売上向上を専門にしているから、当たり前なのでしょうが、本当に多いオーダーです。

結局のところ当事務所としては、以下の7つのポイントに集約できると考えています。これをヒット商品開発の「セブンスペック(7仕様)」と読んでいます。実は、これまでの経験でも、この1つが欠けると苦戦することも多く、言い換えれば、この7つが揃えられると、概ねヒット商品になるものです。余談ですが、ヒットという言葉は自著にあるように、あまりおススメしたくありませんので、ここからは、「売れる」という言葉とします。

 さて、肝心な売れるセブン仕様(7つのポイント)ですが、まとめると以下になります。

①話題性
 誰かに紹介したくなる「話題性」が盛り込まれていること

②存在意義性
 お店の存在意義が「そもそも」世間に認識されるものであり、その認識を代弁する要素が含まれていること

③希少性
 希少性があること(季節限定、1日**食限定、希少食材等々)

④記憶性
 ネーミングは記憶性があり覚えやすいもの(希少性、話題性を反映)

⑤記号性
 お客様が消費する「理由」があること

⑥シズル性
 彩り、量目、形状、香り等々の五感に働きかける見栄え

⑦値ごろ性
 これは上記①から⑥を盛り込んでいる結果、品質の割にリーズナブルであるということ

 この中でも重要なことが、記号性と存在意義性です。詳しくは、以下をクリックして確認ください。

・記号消費(⇒こちらをクリック)

・存在価値(⇒こちらをクリック)

久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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