脱6次産業の方が農業者は儲かる理由

農家は6次産業は「後回し」に考えるべきだと思います。

例えば イチゴ農家がイチゴジャムを製造する場合で考えてみましょう。
理由は種々あるのですが、
コスト面でも説明できます。

まずは下図をしっかり眺めてみてください。

1番左は、イチゴ農家がイチゴを栽培し販売するまでの主なコスト図です。
その右隣りは、イチゴ農家がイチゴを栽培した後、加工品を製造し販売するまでのコスト図です。

商慣行的に、生のイチゴであれ、加工品のイチゴジャムであれ、せいぜい最大の利益率は30%も取れれば良いところでしょう。
つまり、
→生のイチゴを栽培し利幅30%
→イチゴジャムを製造しても利幅30%

そう、労力と手間と時間だけが掛かるのが6次産業です。
変わるのは、額ということにはなりますが。
自動車や戸建て住宅、家電では無く、食料品ですので。
そのあたりの留意は必要です。

ですから、
同じ利益率30%を確保するにしても、
一般的な農作物の場合は、生で出来たものから順に出荷する方が1番儲かるのです。

これは 当方の支援先でも実証済みですし、
我がシンプルべジにおいても 実証、実感するところです。

また、右の大手製造事業者の場合を見てみましょう。
どこか大手のジャム製造会社をイメージしてくださいね(笑)

農家や市場より
イチゴを安く買い付けますので、農家にあたるところの「生のイチゴの栽培販売」までのコストと比べると
大きく水をあけられます。

さらに、量産で製造時の種々のコストが低減可能ですから、
これまた、
農家の加工コストに、大きく差をつけることになります。

いやいや、
うちのイチゴは 例えば無農薬だから・・
その辺の、大手のイチゴジャムより値段か高くなっても、大丈夫・・。

このようなことを耳にする機会が多いですが、果たしてそうでしょうか?

よくマーケットを調べてみてください。
無農薬の大手が製造するジャムは 今時、いくらでも存在します。

以上、
なんだか、ダラダラと書きましたが、
6次産業という言葉に踊らされないでください。

まずは
農作物をそのまま 販売できるよう・・
栽培方法を工夫したり、
チャネルを工夫したり、

そちらの方が、手間もかからず、同じ利幅が得られることを忘れないでいただきたいのです。

よっぽど栽培しすぎて、余剰やロスが出そう・・
そうであるならば、スポットで外注で良い
でしょうし。

農家は農作物の栽培の専門性で勝負すべきです。
加工は加工で、得意な小規模事業者がいくらでも居ます。
頼んじゃいましょう。

なお、農作物そのものを商品開発することも 単価アップにはおすすめです。

そのあたりの「農作物の商品開発の仕方」について、近日、書いてみたいと思います♪

PS,コロナ憎し・・
がんばっていきましょうー!

久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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