エクスカーション法による食品や飲食の新商品や新メニュー開発・集客・販促・イベントのアイデア発想法と手順

「飲食店の新メニュー開発でアイデアが浮かばない。どうしたら良いですか?」
「食品の新メニュー開発でアイデアが浮かばない。どうしたら良いですか?」
「集客イベントのアイデア浮かばない。どうしよう?」
そのようなときに利用してほしいアイデア発想法の1つがエクスカーション法です。

1.商品開発やイベントの起案に役立つエクスカーション法とは 

エクスカーションは英語でExcursionと書きます。「アイデアを出したいテーマ」を設定し、「何かしらのカテゴリーの個々のモノの特徴」を出し、その上で掛け合わせることで、通常では生まれない「アイデア」を、強制的に連想する方法です。

⇒次の記事より引用しています「食品の商品開発の実務手順・成功法則|プロセス・企画書・フレームワーク・アンケート活用・OEMまで|小規模な飲食・食料品製造業向け」の「第5章:筆者がおススメする「新」商品アイデアの発想方法」

無論、小規模や個人事業者なら、1人でも可能ですし、大企業であれば、会議体などで複数人で考えるということも可能です。

2.飲食メニューや食品商品開発におけるエクスカーション法の手順

エクスカーション法(Excursion Method)を使った、商品開発やメニュー開発の手順を以下に説明します。

ステップ① 商品やメニューを開発のテーマを設定

例えば、「新しい菓子パンのアイデアを出す」とします。

ステップ② 掛け合わせるカテゴリーを決定

カテゴリーは、どのようなものでも構いません。乗用車、野菜、魚、あるいは、もっと大きな括りで、車、植物、動物・・etc。要するに、特徴を検討できるものなら、何でもOKなのです。

ここでは「動物」を採用しましょう。

ステップ③ カテゴリを決め特徴を洗い出す

まずは選択したカテゴリーに、どのようなものがあるかを時間が許す限り並べます。例えば、キリン、トラ、カニといった具合です。その後、これらの特徴を書き出していきます。例えば、次のようです。

キリン:首が長い
トラ:トラ模様
カニ:甲羅が硬く、お腹部分が柔らかい

特徴は他にも沢山あると思いますが、今回は説明のため、このくらいにしておきます。

ステップ④ テーマとカテゴリーの特徴を掛け合わせる

ステップ③で決めた特徴とテーマを掛け合わせ、テーマに添ったアイデアを発想していきます。具体的には、下表にようなものを作成していくと、後で見直す際に便利です。

3.他にもあるアイデア発想法

他にも実務で使えるアイデア発想法があります。以下の記事がおススメです。

⇒「さくらんぼ分割法による食品や飲食の新商品や新メニュー開発・集客・販促・イベントのアイデア発想法と手順」

最後に(すでに商品開発の方向性を持っている場合)

いかがですか。このように、新商品や新メニューのアイデアを起案したり、既存商品やメニューの見直しの「着想ネタ」を探すときに、気軽に行える発想法です。日頃から、準備し、蓄積しておき、その中から、脈のあるものを選択しておくと、商品やメニュー開発がスムーズに進行しますよ。

★特別に・・
既に、何かしらの商品開発の方向性を持っている場合、その方向性をカテゴリーとして扱うと、効率的で効果的です。例えば、3R(抑制、再使用、再生利用)といった方向性の商品開発がしたい場合、この3Rの抑制、再使用、再生利用の3つの特徴を、それぞれ書き出してみると良いですね。

例えば、再使用で、「使ったものを、また使う」とすれば、豆腐のオカラを使った菓子パン、といった具合に展開されます。

初稿:2017年3月11日、加筆修正:2026年3月6日

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久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

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