農林漁業者「経営継続補助金」書き方

私自身も農事業がありますので、
当事務所に相談多い件なのでしょう。

経営継続補助金の申請書の書き方です。
(⇒こちら 補助金申請サイト

コロナ型の小規模事業者持続化補助金や県や市のコロナ型補助金と比べ
とても書きやすい構造になっている申請書なのですが、

大きく2つの箇所で農業者や漁業者は記述を苦戦している現状です。

実際、農協等の支援機関においても、
不慣れなため、的確な助言が出来ないのでしょう・・(-_-;)

ですから、そのポイント2箇所について以下に紹介しますので、
申請しようとされる方は参考にしてくださいね。

ポイント①:取組内容の箇所

要件満たせばOKな助成金とは異なり、
ちゃんと審査があり、採択不採択がありますので、この箇所は「しっかり」と書きたい箇所です。

ポイントは・・
購入したい設備(加工のための機械、耕作のための耕運機等、webショッピングサイト等々)をただ単に「これ買います!」ではダメです。

具体的には、何をするために「その設備」が必要なのか?
ここを 段階を追って説明しなければなりません。

そうでなければ、審査する人が、購入の是非を判断できないからです。

以下に事例を紹介しますので、参考にしてください。
この事例は、農作物の販売のみであった農業者が、コロナ影響で出荷できず廃棄が重なる野菜を加工品にする取組を想定しています。

==以下事例==
ページは様式2-1で最大2ページですので、
1ページはこのように使って、詳しく何のために購入するのかを記載ください。

1度想定で書いてみましたが、2分かかりませんでした。このくらいの分量であれば。
不慣れでも1時間あれば書けるでしょう。

ポイント②:経費明細の内容・必要理由

この「内容・必要理由」で苦戦しないためにも、ポイント①をしっかりと段階を追って書いておくことが必要です。
そこが出来ていれば、その総まとめのようなものです。

例えば、ポイント①のステップ1電動スライサーの場合、このようになるでしょう

事例文:廃棄せざるを得ない野菜をチップスにする。そのチップスに適した暑さにスライスするため

上記マスは記載すれば拡がっていきますから、フォントサイズ11なら3行50字程度書けますので。

以上、記載に困っている皆さんへの参考になれば・・
紹介しました。記述がんばってくださいね!

久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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