食ビジネスは限界効用低減対策の取組次第の側面

今回は、ある程度お店が人気になってきた、あるいは想定通りの集客が出来るようになった後の話です。

食べ物というものは、いくら好きでも、毎食食べていると飽きるもので(笑

私の過去で言えば、山崎製パンに新卒で入社した本音の理由は「菓子パン好き」だからであったし
湖池屋に入社した理由は「ポテトチップスのり塩」大好きだったし、
それぞれ、天職じゃないか!と思ってたくらいです。

ですが、当時は半年もすれば、嫌になったもので(笑

マツコ・デラックスさんの番組「マツコの知らない世界」では、例外的に強者が度々紹介されていますが、
365日ほぼ「うどん」だったり・・。

とはいえ、通常は飽きるもので(笑

他にも、空冷式のテントウムシ、フォルクスワーゲン好きの友人は3台所有されていますが、
1番最初に購入した際の、想い入れに比べると、2台目、3台目になると、粗末な扱いに見えて(笑

このような現象は、食べ物に限らず一般的に存在する概念で「限界効用の低減」と言われていますね。

一般的に、世間に出回っている値段がついているもの、すべて、この概念が当てはまるのです。

つまり、たくさん手に入れば入るほど、入手が容易になればなるほど、
その満足を満たそうとするモチベーションが下がるわけです。

もっと言うと、購買検討者にとって「価値が低下していく」のです。

事に、五感で楽しむ食にあっては、その傾向が1番強い。
ケーキも最初の1カットは、うれしくて、おいしくて、もう1カット、もう1カットとなってくると
ウンザリ(笑

これは、日常の商品展開やメニュー展開にとっても同じこと。

珈琲等の「刺激的嗜好品」と言われるものを除けば、概ね、
消費者にとっての「その店の価値」や「その商品(メニュー)の価値」は低下していくものです。

ですから、定期的な以下のような取組が必須になります。

≪飲食業≫

・メニュー内容(メニュー表)の見直し
・メニューそのものの改善
・店頭や店内の雰囲気の改善
・・・・・etc

≪食品製造業≫

・パッケージデザインの見直し
・量目の見直し
・荷姿や入れ目の変更
・商品の風味の改善
・商品の計上の改善
・・・・etc

支援先の飲食店では、めんどくさがる店主もいますが、
「頻繁に利用してくださっているお客様にとっての価値は、どんどん下がっていくもの」
胡坐をかかないで、プチ改善で良いので、継続していきましょうね。

久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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