飲食店等の専門職で稼げる方の「2つの思考」

たまたま個人でデザイナーを職とする方の助言の仕事がありまして、
その過程で整理したことは、飲食店や我々のようなコンサルタントにも通づることだな。

そのように改めて考える切っ掛けがありましたので、紹介します。

そのデザイナーさんは、
障がい者の方々にウエディングドレスを製作する仕事をしているのですが、
なかなか実際の顧客獲得に繋がっていないとのことです。
無題.jpg
(https://cutewdress.com/)

その要因を洗い出しているうちに、大きく2つのことに気付きます。
それは以下です。

■購買者と使用者を意識した販促が出来ていない

 推察できると思うのですが、障がい者の方は、自分で「ウエディングドレスが欲しい」と発しないですよね・・
 無論、軽度であれば、発することもあるでしょう。
 ですが、原則、それは難しくて、ほとんどは、保護者の方々が、「ウエディングドレスを着せたい!」
 このように思うことが切っ掛けで、このデザイナーさんにアクセスするはずです。

 そうであるにも拘わらず、同社のホームページは、使用者(障がい者)向けに終始した内容になっています。
 検討するのは保護者であるにもかかわらず・・

 ウエディングドレスを紹介し、値付けしている程度のもの。

 もし、本当に購買してほしいと思うであれば、
 購入権限があり、かつ障がいを持つ娘や息子にウエディングドレスを着せてあげたいと思う購買者に働きかける内容のホームページや
 webの戦術が必要
だと言えますね。

 専門飲食店で言えば、例えばファミリーをターゲットとした際に、
 子供にどう?と、PRしているのと同じこと。
 購買者(親)に「お子様にオススメ」とするPRをすべきということになります。

■「日々の暮らし」や「ライフプラン」の課題や問題点において「その専門能力」が役立てるという理由のPRが出来ていない

 障がいをお持ちの保護者の世帯は、日々、そして将来にわたり、種々の不安や課題、希望を抱えています。
 このデザイナーさんの業は、その中の「結婚」という節目をフューチャーしていることになるのでしょう。

 しかしながら、ビジネスと考えると、このような同じニーズやウオンツを持った顧客層(母数)は、
 相当、少ないのではないかと判断
できます。

 つまり、案件が少なすぎて、ビジネスになりにくい・・
 このようにも指摘できます。

 この事業者の場合、ターゲットが障がいを持つ方の保護者、または「世帯」と捉え、強みであるデザイン力や縫製力で「その課題や問題点」を解決してあげる。
 そのようにビジネスを捉えなおすことが重要だと判断しました。

 このような視点に立ちますと、デザインの力や縫製力で、これらの世帯や保護者の日常や将来にわたる不安を「どのように払拭してあげれるだろうか?」
 この論点が重要になります。

 つまり、「障がい者の方々向けのウエディングドレスはいかがですか?」
 こうではなく、
 「わたしが関わることで、皆さんの世帯や暮らしは、このように改善・幸福がありますよ!」
 そのようなイメージが沸く、販促内容やweb戦術でなければならない
ことになります。

 飲食店のラーメン専門店で言えば、よっぽどじゃなければ、毎日、来店し同じラーメンを食べ続けれる顧客は存在しないでしょう。
 ですから、来店される顧客の「日常の暮らし」さらには、「食生活全般」において抱える顧客の課題や問題点に対して、
 自店は「どのような役割を担うのか?」
 あるいは「どのように改善や解決に貢献できるのか?」

 この論点を考えることが、集客しつづける繁盛店のスタートラインと言えます。

==以上、いかがでしたでしょうか==

 専門能力でお金を得る業は、主に以下の論点を踏まえてマーケティング活動を行わなけれ、
事は上手く運びません。
 それを自戒した「支援先とのエピソードでした・・」

■誰が購買決定権あるかを想定した販促策やPR内容が必要

■どのような課題や問題点に役立てるのかの販促策やPR内容が必要


久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
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そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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