支援の中で、効果があった取組みを紹介します。
今回は地方の御茶屋さんに参考になる記事です。
これは、某地方の商店街に立地するお店の写真です。
ここも集客に成功しているのですが、その道のりを踏まえ、整理すると・・
決め手は「商圏の研究が熱心であった」ことが挙げられます。
結果、以下のことがわかりました。
【学生が多い商圏の場合】
学生といっても、小学校や中学校ではありません。
高校や大学が近くにある場合です。
彼らは、帰り道、寄り道して購買する力を持っています(笑
彼らの最寄りのコンビニエンスストアでの購買行動を観察していると、
春、夏、秋は、氷菓やアイスクリーム類、
冬は、肉まん等のホット惣菜類の購買が多いことに気付きます。
お茶屋さんとして出来ることと言えば、上記写真のように「抹茶ソフトクリーム」です。
これは、皆さんご存知の業者に(笑)相談すれば、簡単に実現できることなので、
ぜひ、チャレンジしてください。
忘れてはいけないのは、店頭のマグネットの「ソフトクリーム」のマネキンです(笑)
しっかりと抹茶色にしてあげてください。
何ら躊躇することなく、学生が「わんさか」寄ってきますよ!
【地方商店街や街中の商圏】
近隣に住居が多い商圏の場合、
上記写真のように、店頭で石臼などで抹茶を挽いている「絵」をマグネットとして用意しましょう。
先の学生が多い商圏ほどでは無いですが、
お茶屋として、単なる仕入れ販売に留まらず、
専門性をPRできることになり、少々の日常使いや、お歳暮やお中元等の贈答需要を囲い込む効果があります。
【折衷商圏】
どちらとも言えず、上記2つの可能性があるならば、
躊躇せず、上記写真のように、両方実施しましょう。
投資費用の軽減には、通年募集の小規模事業者持続化補助金が1番適切です。
ぜひ、採算を計算し、チャレンジしてみてくださいね。
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。