特産品開発者は八丈オクラを参考にすべき理由

私のように自然栽培で栽培する農業者の方や
無農薬有機栽培で栽培されている農業者さんには御馴染みの八丈オクラ

現地 八丈島のスーパーでは、以下のような値段で販売されています。
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よく御覧ください!
桁を。
なんと、10本1000円です。

これを購入するのは、無論、地域の日常買いですよ!

オクラは、日本に江戸時代末期に、米国より入ってきました。
名前の由来は、英語「okra」です。
温暖な気候を好み、一方で高温を嫌うオクラは、
東京都の八丈島で栽培が盛んになってきたという歴史があります。
八丈島は、湿度こそ高いものの、気温は夏場でも30℃を超えることは少ないようで、まさに栽培にうってつけの地だったのでしょう。
江戸時代からですから、立派な在来種と言えます。

ここのオクラは、15cmは超えるサイズが標準で、一般のオクラに比べ、やわらかく、後味に甘味が有るのが特徴です。
また丸みを帯びていることから、よく見る断面の星形に比べ、角張りがなく、さやが柔らかいのです。
ですから、現地の方は、生で食べます。
八丈島では「ネリ」と呼ばれているも 面白い。

さて、なんでこのような値段が日常の食卓でまかり通るのでしょうか?

あくまで肌身で感じた上での推察ではありますが、
八丈島の現地の方々が、このオクラの価値を認めているからに他ならないのでは無いでしょうか。

居酒屋などの飲食店に行きますと梅雨明け以降、当然のようにメニュー化され、
日常の食卓のみならず、外食においても定番化されているのです。

よく地域特産品や御当地者の売れ筋を生み出すには、必然性が大事と言います。
八丈オクラは、この必然性が無論、兼ね備えられていますね。

ですから、観光客に土産物として薦めたり、居酒屋等の外食で当然のように出現するわけです。

先ほど、認められていると書きましたが、ここは大きなポイントでしょう!

八丈オクラの場合、けっこうな値がついて、通常の食卓向けに売られています。
ですから、これが根拠として、観光客の方々に「この値段でおススメできる」わけです。

ですから、よく地域の特産品開発の支援の場で、
高単価商品を創りたい!との要望を受けますが、まずは、地域に認められる値付けが出発点であることを自戒
しなければなりません。

地域で消費されている値段以上のものを、他の地域に売りつける・・ってこと自体が矛盾していることに
そろそろ気付くべきでは無いでしょうか?

余談ですが、オクラは無農薬有機や自然栽培において、どちらかと言えば扱いやすい商品ですね。
梅雨時期に種を蒔き、梅雨明けとともに9月下旬に向けて、多収です。
私も栽培歴ありますが、正しい原価計算からすると、人件費込でもせいぜい、150円10本でしょう。
そうであれば、相当粗利が良い、商売を八丈オクラ栽培の八丈島の農業者は実現できていることになります。


久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

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是非、お気軽にお問い合わせください。

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