多国籍 簡便即食応援食品の普及背景

簡便即食応援食品とは、
ご家庭や飲食店内で料理する際に、一手間で料理が完成する具材入り調味料を指します。
市販されているところでわかりやすいのが、
キッコーマンさんの「うちのごはんシリーズ」
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(https://www.kikkoman.co.jp/kikkoman/uchi-gohan/lineup/)

味の素さんの「Cook Do」
久保正英2.jpg
(https://www.ajinomoto.co.jp/cookdo/lineup/)

料理が苦手な方も、忙しくい方も、
封を開けて直ぐに、本格的な料理に仕上がることができる
それを「サポート」することから「応援」という言葉も使われています。
実は、この加工食品、米国と日本を中心に広く広がっています。

今回は、その簡便即食応援食品の普及の背景を紹介しながら、日本と米国の共通点などを ほんの少し探ってみました。

米国は、多民族から成る移民で成り立っていることは周知の事実でしょう。
米国に順応しながら、移民元の母国の文化を子孫へと継承していく多くの存在が、現在の米国の食生活に多大な影響を与えています。

それぞれの民族のコミュニティーにおいて、
母国の食品を取り扱う食料品店や、レストランが数多く形成されるという現象が、現在に至るまで拡大の歩みの背景にあります。

一方、移民国家では無い日本は、これまで大きな経済力を背景として、
海外から、多種多様な食料品を輸入し販売してきているのとは、事情が異なることは理解いただけると思います。
(つまり 贅沢です・・笑)

米国の食品輸入や多様な食文化の発展は、移民者の生活に根ざした需要から生まれた必然性により成り立っています。
結果、外国産品の市場としてはかなり成熟度が高く、

既に多くの産品が民族の垣根を越えてあらゆる販売チャンネルを通し流通しています。

多くの米国人にとって、冷凍食品をはじめ調理済み加工食品は、生活に必要不可欠です。

その理由として、下記があげられます。

・スーパーから自宅までの距離が長いこと
・多くの女性が職を持つようになり、家事に費やせる時間が限られていること
・地域によって新鮮な生鮮食品が手に入りにくいこと

一方、日本に目を向けると 普及の生い立ちは異なるものの、米国と同じ現象が溢れていることに気付きます。

それは以下の論点です。

・地方での買い物弱者問題の表出化
・女性の社会進出
・多様な国籍の飲食店が定着している
・日本の食料品事業者のグローバル志向

==つまり==
米国と日本を中心に多国籍フレーバーの簡便即食応援食品が普及しているのは、
家で調理や料理に掛ける時間が「充分に」確保できない世帯が増える中にあって、
多国籍の料理に 既に馴染みがあるから・・

このように整理できそうです。

さて、個人や小規模事業者の飲食店等の方々がアフターコロナで、
加工食品を開発する支援が増えています。

その方々全員に商品開発の際に お伝えしたいのは、以下の論点になります。

・その開発しようとする商品は、調理時間をどのくらい短縮できるのか?
・その開発しようとする商品は、どれほど本格的な風味に仕上がるのか?
・自店のメニュー構成は、どのような国の料理に専門性をもっているのか(イタリアン、フレンチ等々)?

ここだけは抑えて開発に取り組みたいものですね!


久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
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2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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