このタイトルを見て、
直ぐに、理解できる飲食店の皆さんは、
相当、経営が上向きか、そこは兎も角として、繁盛店では無いでしょうか。
回答は簡単で、それは「仕入れる食材へのコダワリ」でしょう。
具体的な事例を紹介しますと。。
・コダワリの栽培や生産方法で育てられた農作物や畜産物
⇒事例 自然栽培の農作物
・コダワリの漁法で水揚げされた水産物
⇒水産資源の持続可能性に着目した漁法で水揚げされた御魚
・上記の結果の圧倒的な食味。
例えば、神奈川県相模原市 JR横浜線/京王線 橋本駅 最寄りの奥の掌(おくのて):イタリアン
上記3点に特化した「仕入れ」に余念は有りません。
つい先日も、シイタケの生産者と出逢い、店内で商談をしていた様子に出逢いました。
同店は、当方の「なかなか」手に入らない シンプルべジの自然栽培 春菊も扱っており、
圧倒的な食味を活かすため、春菊サラダ等のメニューを御客様に提案しています♪
栽培や水揚げ等の経緯のコダワリも重要なのですが、
圧倒的な食味の優位性を見つけることが非常に重要です。
さて、
本題のタイトルの内容の説明に戻ります。
飲食店の内部では、調理技術の向上は店主次第で如何様にでもなります。
資金があれば、店内空間や設備の充実も、店主次第です。
しかしながら、仕入れる食材だけは、
如何様にもなりません。
適当に業務系スーパー等で購入した豚肉を使ったカツカレーも、無論カツカレーですが・
**産 **さんの製造した桃豚を使えば、
「**さんの桃豚を使ったカツカレー」
・・といった具合に、途端に個性が出るものです。
そう・・
仕入れる食材は、大きな差別化要因になり得るのに、
多くの飲食店が適当なのです。
ここが残念で仕方ないです。
ハッキリ言っておきますが、
当所の顧問先の単独飲食店45軒で実践済ですが、
この豚の事例のように、仕入先に上記3つのコダワリを持つだけで、
余裕に「競争優位なメニュー」が生み出せます。
なぜなら、
何度も言いますが、
多くの御店が、仕入れが適当で、コダワリが無いから尚更です。
さらに、もっと言えば、記号化できていれば、よりお店の集客力は向上するものです。
(記号化は、過去記事をご覧ください)
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。