ブランドや店の価値から価格設定する方法(販売生産性アプローチ)

販売生産性という指標をご存知ですよねー
これは、売場1平方メートルあたりの販売高を指しています。

すなわち、この数値が高まるほど売場の稼ぐ力が大きくなる。
そのような解釈で問題ありません。

飲食店であれ、食品スーパーであれ
この指標は様々な場面で活用できますので、
ぜひ、自店の値を計算しておくことをおススメします.

さて、この数値で、価格設定が出来ることを御存知ですか?
例えば支援先で、以下のような状況の飲食店があります。

売場面積:34㎡
月商平均売上:約320万円
販売生産性:320万円÷34㎡=94,117(円/㎡)

この飲食店で例えば 底辺が5㎝×5㎝の四角の瓶に詰めて、サラダで人気のドレッシングを委託して製造し、販売するとしましょう。
無題.jpg

その場合、価格をいくらにするかを考えてみてください。
その際、販売生産性を活用してみましょう。

順を追って、説明しますね。

1、この販売しようとしているドレッシングの瓶の底辺は5㎝×5㎝ですので、底面積は25㎠になります。
2、このお店の販売生産性は94,117(円/㎡)なので、1㎡あたり94,117円の稼ぐ力があります。
3、このお店は1㎡あたり94,117円の売上を稼ぐに値する「価値」があるお店であると、お客様が(結果的に・・)認識している と解釈しましょう。
4、では、販売しようとしているドレッシングの底面積は25㎠ですので、25㎠あたりの販売生産性を求めると、23,529(円/㎡)
5、つまり、このドレッシングは25㎠の売場を使って販売する以上、月あたり23,529円を稼いでもらわなければならない商品であることになります

言い換えますと、月あたり23,529円の価値がある商品だと言えますね♪

ブランドという何だか空想めいた(笑)言葉で、
このお店はブランドがあるから少々値付けが高くても大丈夫ってな、指導をする先生方がいらっしゃいますが、
その値付けの思考は、はなはだ適当・・です。

今回ご紹介したような販売生産性を使用すれば、売る力(売れる力)=価値 と捉えることも可能ですので、
ブランドを表現する価格設定にもつながるというもの
です。

さて、
大事なことを書いていません。。

このドレッシング1瓶23,529円は現実的な価格設定ではありませんね。

その際は、販売数量を加味して価格を設定します。
例えば、10本売るなら1瓶は約2350円です。

無論、
原価等、他にも考えることがあるますので、お忘れなく。

農業者の方は、売場面積は耕作面積になりますので・・。


久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

おすすめ記事

PAGE TOP