免罪符マーケティング 打倒コロナ効果あり

一昔前にSNSなどでよく目にした「#ギルトフリー」というハッシュタグを御存知の方も多いはず。
ギルトフリーとは、低カロリーで低脂肪、白砂糖やグルテンなど炭水化物が少ない(糖質オフ)、無添加などの特徴をもつ健康配慮等々
つまり、身体にやさしい・・という意味。

例えばスイーツでは約8割の女性が食べることに罪悪感が有るとの結果も。
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(出所:ウーメディア ラボ)
*スイーツ好き20~30代女性500名を対象に「スイーツと罪悪感」についてアンケート調査実施。
スイーツを食べたときに「罪悪感」を抱いた経験があると回答した女性は84%という結果。

この心理は、現在の外食市場や加工食品のメニューや商品開発の主流の1つです。
例えば甘さ控えめなケーキが話題に・・
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罪悪感:夜10時 スイーツは食べたいが、炭水化物が不安。
免罪符:砂糖控えめなら・・OK!

例えば、牛丼に紅生姜たっぷり・・の顧客存在
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罪悪感:夜ごはん・・偏りがちな食事
免罪符:野菜代わりに生姜たっぷりにするから・・OK

コロナ禍で一矢報いるため、
飲食店等で種々の販促策の実施支援を行う中で、1つの気づきがありました!
それは・・

『罪悪感・免罪符心理を利用したマーケティングは、一定の効果がある』ということです。

まず抑えなければいけないことは、
外出自粛の中で、外出は不要不急の時しか 原則ダメ・・情勢ということ。
その外出自粛の中で、
例えば買い物に出る・・ということは・・
『罪悪感』そのものだということです。

それでは、
『免罪符』とは何か?

ここが発見できれば、外出時に、あなたの御店に『わざわざ来店』してくれるように口外できるというもの!
(堂々と胸張って 販促できる・・ということ)

支援先の事例を紹介すると、殺到すると困るので伏せて架空で2つほど紹介します。

■事例① 地ビール工場併設レストラン

罪悪感:自店は不要不急の来店を誘発する品揃えの存在では無いため、顧客が立ち寄りにくい
免罪符:次亜塩素酸水の1日10mlの無料配布(予約制)

そもそも同店は、消毒用のアルコールや次亜塩素酸水を大量購入することで、仕入れ値を抑制してきました。
従って、工場には沢山の消毒液が備蓄されています。

そこで、免罪符として、この消毒液の備蓄を御裾分けすることにしたのです。
無論、3密を避けるため10分毎の1世帯1家族毎の完全予約制採用。

結果、テイクアウトのお料理、缶ビール等の物販が好調。

お客様の心理としては、消毒液は不要不急の買物にあたると判断・・。

■事例② コーズマーケティングメニューの紹介

罪悪感:自店は不要不急の来店を誘発する品揃えの存在では無いため、顧客が立ち寄りにくい
免罪符:地域農家支援弁当の販売PR

そもそも同店は地域の**半島の農家さんとのつながりが濃く、常々、料理に反映している。
しかしながら、それぞれの農家さんの都心の卸先の飲食店が休業状態で、野菜廃棄の現状。

そこで、これを使った弁当を積極的に販売することで、何とか現状改善に貢献したいと思う・・。

そこで免罪符として、この地元農家応援弁当をPRしたのです。

結果、テイクアウトは好調。農家さんには適正値段の支払い可能。

お客様の心理としては、農家さん支援は不要不急の買物にあたると判断・・

いかがでしたかー?
ご自身の御店の不要不急という免罪符は何なのか?
そこがポイントになります。

さて、忘れてはいけないのは、普段から『その取り組み』が常態化しているか?ということ。
そして、その提案する免罪符が、御店だからこそ・・つまり必然性がある取り組みか?・・ということ。

ここが大事です。

普段から消毒液を備蓄していないところが、急にこのような取り組みをすれば、買い占め?と批判の対象になるでしょうし・・
普段から農家さんを大事にしていない方が、突然、今回のような取り組みをPRすれば、噛ませ犬、利己的にしか受け止められないでしょう・・

真摯に 自身の商売に向き合い、自店だからこそ!発信できる免罪符を探してみましょう・・
往々にしてそれは、自社や自店が平常時から大切にしている『強み』だったりしますので!


久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
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是非、お気軽にお問い合わせください。

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