久しぶりに 食品や菓子メーカーの営業マンの営業活動について書いてみます。
私は山崎製パン、湖池屋で営業マンとして活動していました。
当時、社長賞というものがあり、売上額を競うコンテストで優勝したものです(←自慢 笑)
そんなわけで、食品や菓子メーカーの営業マン向けに研修講師も度々あるのですが、
その中で好評な1つのトレーニングを紹介します。
登場いただくのは、度々使うこの資料♪
そうです。
販促アプローチを考える バブル図です♪
もし、あなたが子供向け御菓子のメーカーだったとしたら、
その方々に 商品情報に耳を、目を向けてもらうために、どのような導線があるかを、真剣に考えることでしょう。
例えば、御菓子メーカーの場合、地方では**県担当、**地域担当、といった具合に担当を持つわけですから、
その特定のエリアや地域をくまなく攻略していかなければなりません。
そのような際に役立つのが、このバブル図でした♪
さて、話は戻り、あなたは菓子メーカーの営業マンです。
本社からは、3~10歳の子供を持つ親がターゲットだと聞かされています。
その上で、これらの方々との接触機会が持てる場を、挙げてみたのが上図です。
いわゆるコンビニや食品スーパー以外にも20拠点の販売可能性があるわけです。
研修では、まず、このバブル図を、受講者をグループ分けし、完成させてもらいます。
その上で、グループ毎に、自社の御菓子を買ってもらうために、どのようにアプローチをするかを検討していただくのです♪
例えば、昨年実施した某所では、次のような概略をまとめているグループがありました。
キャンプ場:キャンプ場に売店あれば、帳合を確認し、問屋と同行営業、
アウトドア調理グッズを販売している専門店やホームセンターで「キャンプ道具を使って簡単に調理しおいしいデザート的提案」
学習塾:受験生向けの合格祈願サンプル御菓子の無料配布、
学習塾勧誘時の封書などにノベルティー菓子として封入(学習塾に買ってもらう)
上記のように20拠点にアイデアがあります。
グループ毎に発表する場を設け、販路開拓のアイデアをグループ間で学んでいただくことができます。
また、一見、困難そうなアプローチも再現性をもって、学ぶ機会にもなります。
ぜひ、取り入れてみてください。
なお、学習塾と一言でいっても、地域で見た場合、何社もあるでしょう。
そう、それをリスト化すると 新規営業先リストとなるわけです。
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。