多くの個人や小規模事業者の現場では、
本当に残念なPOPに出逢います。
例えば、食品スーパーなどでは次のようなPOPです。
推測いただくと わかると思うのですが、
店内には「たくさんのPOP」が溢れていて、
このような定型な情報では、POP本来の目的である「売上向上に繋げること」「購買点数を伸ばすこと」
これは実現不可能でしょう。
なぜなら、いつも私が記事に事あるごとに触れるのですが、
広告をはじめ、世には多くの情報が溢れていて、結局のところ消費者は「無意識化」してしまっているからです。
では、どうするか?
それは無論、無意識を意識化してあげなければなりません。
「わたしのことか!」あるいは「何だ?」と意識して、はじめて、購買行動の入口に立つことができるからです。
前回まで3回に渡り紹介してきた「気を引く(魅く)」と同じ概念ですね。
そこで、オススメしたいのが
当方の研究や支援分野である「記号化による記号消費の誘発」です。
これにより、興味喚起を図ることも可能ですし、実際の購買点数の増加に繋がることも種々の支援先で実証済です。
次回、その考え方について説明していきます♪
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。