さて、
コロナはまだまだ猛威を振るっていますが、
そろそろ、皆さんの身の回りでも、展示会や商談会、動き出してきましたね。
例えば来月は、フードストアソリューションズフェアが大阪で開催されたり、
年初にはスーパーマーケットトレードショーなどなど。
うちの顧問先や支援先においても、
出展する様相がチラホラあり、助言を求められることも多いので、
ここだけは!という論点で紹介しますね。
まず、抑えておきたいのは
当日、ものすごく多くの商品等が、様々なメーカーより出品されますので、
小規模事業者が出展する小間サイズでは、あまりにも目立たない・・ということです。
言い換えると、来場したバイヤーに目に留まらないばかりか、
記憶にも残らない、といった状況が当然だ!という 認識が必要です。
つまり、現場では、バイヤーは情報過多になり、
よっぽどじゃなければ、気を引くことができない・・
そのように考えてほしいのです。
では、どうするか?
それは、バイヤーの気を引くしかありません。
そこで、気をひくために絶対に実施してほしい取り組みについて
今日から、数日、9つの視点で紹介していきますね。
ポイント① バイヤーの来場目的と事前期待を超える展示を心がける
例えば、フードストアソリューションズフェアでは、主催者側の意図をwebで読み解くと
下図のように整理できます。
要するに、
バイヤーの収集しようとしている情報を想定し
それに応える!といったブース作りが必要です。
そう、事前期待を超えていかなければ、バイヤーの目に止まることはないのです。
ポイント② 展示会や商談会はイベントだと心掛ける
展示会や商談会は、端的に言うと、イベントです。
イベントは辞書でひくと、特別なことをする日、と解せます。
ですから、
今日だけ、この価格で商談します!
今日だけ受注する留め型です!
今日商談した方だけ、卸す新商品です!
このように、アイデアを膨らませ、バイヤーが「何?何?」といった気持になるような掲示とPRが重要です。
特別だから
特別なブースに見えるから、立ち寄ってくれるのです!
ポイント③ 展示商品はシンプルに
小規模事業者の場合、せっかく出店するので、
あれも、これも紹介したいとの想いで、非常に多くの種類を展示することがあります。
先に紹介したように、非常に多くの商品が会場に並びます。
ですから、沢山ならべれば並べるほど、そういえば、あのブースなんだっけな?
ですから、
あのブースは味噌だっけ?というように
シンプルに
可能であれば、1点くらいに絞るくらいの 商品展示が望ましいです。
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以上、いかがでしょうか。
今日は3点紹介しました。
明日、明後日で、あと6点紹介します。
結局のところ、気を引く(魅く)ブース創りが重要だ!
ここだけは、念頭において、読み進めていただければ。
顧問先の皆さんは、
当方が良く口にする「記号消費」の視点です♪
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。