今回紹介するのは、三河屋製菓さん。
http://www.mikawayaseika.co.jp/
最初は、この商品開発の支援でした
懐かしい♪(古い画像ですみません・・(-_-;))
もう15年ほど前なのでしょうかね。
当時、種々の量販店が、環境配慮PRを積極化したころでしたね。
その視点の売場対策商品として「可能なかぎりのecoえびみりん焼」を上代200円という・・
当時としては高単価な値付けで限定販売したのです♪
この商品は環境省のモデル事業として採択していただき、
更には、平和堂やイトーヨーカ堂等々、全国23の大手食品スーパーの購買方針に添ったものになり、
売場を大きく折檻したものですー!
長野県小海町の「おかしの森」整備事業の寄付型商品でもあったので、
菓子業界における「コーズ・リレーションシップマーケティング」の先駆け的存在とも言えますね。
その頃の私は、メディア掲載されるように仕向けること・・
ここにも エネルギーを20%は注ぐ 変な奴(笑)でしたので、
それはそれは、日経本紙から始まり、
種々雑誌まで。こちらもほとんどの雑誌を総舐め 掲載されたものです。
余談ですが、
この環境配慮側面の名残は、現在の商品(↓)にも活かされ、
例えば、でんぷんも国産に切り替わっております♪
(フードマイレージの視点等々)
(出所:同社ホームページより)
製パン会社には「いわゆるパントラック」が当たり前ですが、
製菓会社で製菓トラックは、貴重です。
実は社団の方で、調べたことがありまして、
全国の製菓会社(半生、生菓子会社除く)で、
配送用トラックに会社ロゴや社名を「明確」に入れている自社保有台数は
たったの299台しかないのです。
いわゆる単なる営業車除く。
ロゴや社名無し除く。
伝わりにくいですかね・・
ちょっとニッチすぎる話か?笑
興奮するのは わたしだけ・・((-_-;))
もう1つ
実は同社の商品、欧米で大人気です。
それがこれ(↓)えび満月
「日本の代表する御菓子ぽい・・!」
これが理由なようです。
何となく・・わかるような‥笑
でもここ!とても大事な要素が!
当時の商品開発担当者が・・
「国内需要が飽和しているので、早々に(数十年前に)海外に目を向けていたこと」
それから
「日本ぽい・・というインサイトを発見したこと!」
改めて説明する必要は無いかもしれませんが、
インサイトとは直訳すると「洞察」や「物事を見抜く力」ですね
マーケティングでは「消費者を動かす隠れた心理」を指します。
つまり、欧米の方々も気づいていない「無意識の心理」を発見し、
彼らに認識するように「仕掛け」、
その結果、認識に至り、欧米の方々の行動を誘発したのです。
以上、最近、憎きコロナ対策記事で「くたびれて」ましたので、
ダラダラと。。
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。