あいにくの梅雨
ですが、長崎出張は大好きな場所の一つ。
それは 大好物のカステラ会社の支援だから。。笑
そういえば支援先にほど近い、グラバー園に今回は寄ってきました。
この電話ボックスに なんだか魅かれ。
梅雨の合間の
ほーんの一瞬の晴れ間にも恵まれ。
↓これは前回出張時の写真ですが、手振れヒドイ(汗)ですが、いつも この景観のホテルに泊めていただいてます。
支援先には感謝です♪
さて、コロナ前の記事だったかな・・
各会社のカステラを並べ、自称カステラ好き30名の方に「官能検査」を実施した結果をお知らせしていませんでした。
無論、商品開発に関わることなので
話せないことが ほとんどなのですが、ここは支援先に了承も得て、1つ紹介したいと思うのです。
実は官能検査を行った結果、20種類のカステラの中で、「おいしい」と選択したものと、「あまり‥」といった反応のものと・・
この2つの分類差の理由を分析。
大きく4つのことがわかったのですが、そのうちの1つが、こちらです。
この写真はセブンイレブンさんで販売されているものの裏面表示
原材料表示をみてください。
その上で、他の「いまいち・・美味しくない」「あまり・・美味しくない」との差異を見ていくと、
(あっ その商品を紹介すると失礼なので 表記しません)
甘味料の有無が明らかになったのです。
甘味料が入っているものが 「いまいち・・美味しくない」「あまり・・美味しくない」との反応
甘味料が入っていないものが 「美味しい」との反応
これで 私は腑に落ちました。
この現象、バウムクーヘンとバームクーヘンの違いに似ていますね⁉︎
その要素と言えば(定義と言えば)、
いくつかありますが
例えば原材料の視点だと
マーガリンではダメなのです笑
バターでなくては・・。
要するに、
事業者さんが、誰を相手に販売を伸ばしていきたいのか?
事業者さんが、何をこだわりたいのか?
ここ次第ということです。
今回のカステラの官能検査では、カステラ好きということでしたので
カステラ好きに売りたいのであれば、甘味料に頼ってはダメ。
ここは 概ねハッキリ言えるのでは無いでしょうか♪
久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。
講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。
2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。
近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。
主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。