小規模事業者が直ぐ出来る分析と売上獲得への道標

前回に続き(笑)
日々蓄積する1次データ
(⇒ 前回 記事はこちら(3次元で商品やサービスの改善方向が概ね発見
有効に活用できていますか??

その続きです。

今回は、分析とは、そもそも何なのか?
ここを、説明します。
小規模事業者の方においては、分析が苦手なようで、極端、分析って何するの?という方も多いことに気付くからです。

久しぶりに(笑)、我が「シンプル・べジ」の春菊生産販売事業から紹介しましょう。

まずは淡々と。
御存知の方もいらっしゃると思いますが、うちは、サラダにおいしい春菊を生産しています。

詳しくは、過去の記事を御覧いただくとして、茎の中に白綿が出ない、茎まで柔らかいように「密植栽培」を採用しているから。
そのような品質になります。

そこで、出荷先の飲食店で、うちの春菊がメニューで、どのように使われているか別に、「冬のある時点の1週間」を切り出して、表に整理してみたのが下表です。

上段がサラダ利用、下段がそれ以外利用。

これを見て、何を思うか?なのですが、

1件(店)あたりの春菊の消費量は、サラダ以外の利用の方が多そうだ!
そのように考えることでしょう。

うちは、すべての飲食店で卸値が均一なので、そのような考えが浮かびます。

そもそも、サラダに使ってほしいと営業を掛けて 取引が始まるものなのですが、
後段の10件は、サラダ以外の利用にシフトした結果、消費量が増えています。

そうすると、このような思考が自然と生まれてきますよね?

「なぜ?????」

そう。
この「なぜ???」を知ることが分析なのです。

分析の過程を細かく見ていきますと、
その「なぜ?」を、考察することからはじまります。

・その店の看板メニューに組み込まれているから、消費量が多いのかな?
・サラダ以外のメニューで相性が良い料理があるのでは?
・・・・etc

そのような考察を持った上で、現場を確認したり、電話でヒアリングしたり・・。(これが分析作業です)

この事例では、、10件のうち6件が居酒屋でして、メニューの中に
「春菊をしゃぶしゃぶしたもの」「春菊を軽く湯煎した温サラダ」に類するものがあり、これが消費量を増やしていることに気付きます。

従って、分析の結果、
「うちの春菊は、茎まで柔らかいので、しゃぶしゃぶ的メニューも他店におススメできるな!」

このように解釈できます。

==
以上を整理すると、分析とは次のようになります

分析とは:1次データの中から何故を見つけ、その何故を知る、理解する、努力を惜しまないこと

分析結果とは:その知った情報を、経営や、商品・サービスの改善や提案に活かす方向性を見出すこと

==

小規模事業者の方も、チャレンジできるものです。
ぜひ、論理的な思考で、商売を組み立てたいものです。

感覚に頼ることも大切ですが、それを後押しすることだってあるし、
まったく、感覚を否定されることだったり。

そこが、面白いのです。

久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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