コロナは新しい経営資産や資源の必要性を浮き彫りにした

今回も、当事務所の支援先の飲食店や小売店の現場から。
「コロナで客足戻る戻らない店の特徴について」紹介していきます。
店:飲食店、小売店、製造小売店

今回はウィズコロナ、アフターコロナにおける「ニューノーマル」な話だと判断します。

ポイントは、顧客へのアクセス手段を持っているか?
先に回答から、書きますが、顧客リストや顧客名簿のようなものです。

支援先で「客足戻る戻らない店の特徴」として、前回、商品やサービスという側面からフォーカスしましたが、
今回は、それを届ける「アクセス手段の素」の話です。

単刀直入に書きますと、以下のような順で「客足が戻る」という現象に遭遇しています。

① 顧客リストを素に、顧客に情緒的価値のある商品やサービスを紹介するDMを送付

 *情緒的価値のある商品の詳細については、前回記事を参考(⇒ちらクリック)

② SNSでの日常のコミュニケーション程度を素に、顧客に情緒的価値のある商品やサービスを紹介する

 平常時では、インスタグラム、ツイッターといったツールの方が、有効な手段だと判断しますが、
このニューノーマルにおいては、Facebookの方が反応が良かったです。
 おそらく、Facebookユーザーの年齢層が、インスタグラム等より高く、購買力がある方が多いこと。
さらには、Facebookは原則、顔見知りを「友達」や「フォロワー」に抱えていること。このあたりが理由でしょう。

以前、次のような主旨を紹介しました。

==抜粋==
江戸時代の江戸の都は、火災が多かったことは周知の通りですね。
火事と喧嘩は江戸の華という言葉があるくらいです(笑)

そんな江戸の話で、とても興味深い話を耳にしましたので紹介します。

それは、火災が起こると江戸の商人は、「顧客に関わる情報」(メモのようなもの)を井戸に放り込んでいたそうです。
この情報ですが、今で言うところの「顧客台帳」だそうで、顧客の名前、居所等々が記載されているものだったそう。

なんで、そんなことをするのかな・・?と思うところでしょうが、
要するに、顧客と接触できないと商売に困るので、焼失しないようにしていたんだとか。

つまり、顧客との接触手段を1番大事にしていたことがわかります・・
商品や建屋等の財産が焼失することよりも、
顧客と接触できなくなる方が 商売には困る・・という考えです。

また、大火災が発生した際には、その「顧客に関わる情報」を基に、
お客様の居所を確認し、順に歩いて訪問し、商人が手助けできることがないかを確認し、
可能な限りで、手を差し伸べたそうです。

結果、お客様との関係性がグッと近くなる・・というもの。
この考えは、同じ江戸時代の近江(滋賀県)の商人にも通じます。

江戸から明治にかけて、日本各地で活躍していた近江商人は、
いわゆる「三方よし」という考えを大切にしていました。

これは、買い手よし、売り手よし、世間よし、というもので、

1番大切にしたのが、お客様です。
お客様の必要とするモノ、必要とするコト、必要とする情報等を提供することで、
結果的に商人自身も潤い、社会にも貢献する・・
という循環でした。

==以上、抜粋==

さて、コロナ以後、客足が戻る戻らないという明暗がハッキリしてきたのではないでしょうか。
我々のようなサービス業、飲食業、小売業の方々は
どのように商人として生きていけば良いのでしょうか?

それは・・
お客様の立場を理解し、そしてコミュニケーションすること。

前回の記事に書きましたが、「惰性での購買」を誘発する取り組みでは、顧客を獲得することができません。
情緒的価値を届けなければ。

さらには、個人や小規模事業者であればあるほど、
お客様に「直」にアクセスできる手段「顧客名簿」や「顧客リスト」を持っていたか否かが明暗を分けたように判断します。

今からでも遅くありません。
お客様にアプローチできるツールを取得しておきましょう。

コロナがもたらした新しい経営資産、それは顧客名簿や顧客リストの必要性でしょう。

==
以上、他の論点は、また機会を見て紹介します。

久保 正英(中小企業診断士・マーケティングコンサルタント)

加工食品事業者や飲食店等の消費者向け商売の「マーケティング」戦略立案と実行支援に日々取り組む。 支援する事業者のスキルや、置かれている事業環境を踏まえた「実現性の高い」支援が好評である。

講演やセミナー、執筆においては、「出来ることから出来るだけ実行」をモットーに、実効性の高い内容を傾聴、傾読できる。

2016年には、記号消費論を活用した「集客の手法論」を広く世間に公開し、その内容が認められ「中小企業庁長官賞」を受賞した。

近年は、存在価値論を支援研究テーマに掲げる一方、農林水産省や環境省の委員を2013年以降現在まで歴任しており、飲食業、食品製造業、農業、水産業といった業種の政策への提言も積極的に行っている。

主な著書に『飲・食企業の的を外さない商品開発~ニーズ発掘のモノサシは環境と健康(カナリア書房)』 『「お客様が応援したくなる飲食店」になる7つのステップ (DO BOOKS・同文館出版)』がある。

売上を伸ばすことで
1)根本的な経営改善をしたい
2)資金繰りを改善したい
3)知恵やスキルを身につけたい

そのようにお考えの方は、
是非、お気軽にお問い合わせください。

※メールは24h受け付けています。

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